テポドン2

http://www.asahi.com/international/update/0617/006.html

んー…「燃料注入」ってことは、液体燃料ロケットってことだよな。
固体燃料グレインなら「ミサイル燃料のタンク」はいらんわけで。

普通ミサイルには液体燃料はあんまり使われんと思っていたが…まぁ、世界最初の弾道ミサイル*1エタノールで飛ぶ液体燃料ロケットだったけど。本当にミサイルとして今後使用するつもりで設計されているなら、少なくともLOX/LH2のような極低温燃料ではなく、貯蔵安定性の良いものが用いられているはず。


考えられるとしたら、燃料がUDMH*2、酸化剤がN_{2}O_{4}*3という、常温貯蔵可能な猛毒コンビか*4。共に毒性の高い物質だから、あんまり地上からの打ち上げには使わんで欲しいんだが…


【追記】
どうも、以前話題になったテポドン1および一段目に使われたノドンは、UDMHとIRFNA*5の組み合わせという情報があるので、今回もその線が強そうだ。

*1:ヴェルナー・フォン・ブラウンのA-4(ナチス的には報復兵器V-2)

*2:Unsymmetrical Dimethyl Hydrazine - 非対称ジメチルヒドラジン

*3:四酸化二窒素

*4:米国のICBMであるタイタンシリーズ等に採用されている組み合わせ。もっともタイタンの場合は「A50」と呼ばれる、ヒドラジン非対称ジメチルヒドラジンの混合物が使用されている。

*5:Inhibited Red Fuming Nitric Acid - 抑制赤煙硝酸