ソフトウェア特許は嫌いだが、特許制度そのものが嫌いなわけではない。

…なぜならば特許は、こんな面白いエンタテインメントを提供してくれるからだ。

Anomalous Patent

どうだろう、このSFにおけるフィクション部分をはるかに超越して戻ってこない非日常と、この国における理科教育の行く末に対する危惧感を一度に味わえる、素敵なエンタテインメントの数々は?w


…雑誌の裏などによく出ている胡散臭い公告に、「特許出願中」の言葉と共に番号が書かれていることがあるが、あれはあくまでも「出願した」だけであって、特許として「登録された」わけではなく何ら権威を持つものではないことに注意。きっと出願したのは本当で、そうしたものが結果としてここに紹介されている「ゴミ出願」の一部になるんではないかと。


似たような例にこの人のプロフィールがあるが、数々の虚偽や誇張、誤読を誘う表記にあふれている。たとえば有名な「フロッピーディスクを発明」について言えば、この人が持っていた特許はフロッピーディスクの主要な根幹技術に何ら関わるものではない。正直に書いている部分でも誤読を誘うようになっており、イグ・ノーベル賞を受賞したことを正直に書いているのはいいが、表記が「IGノーベル賞」となっていて、知らん人に対してノーベル賞関連の受賞をしたように誤読させる意図があるのではないかと思わざるを得ない、といった感じ。


わかった上で読むのは非常に笑えるので楽しいのだが、世の中にはそんなもので有効性を信じてしまう、良く言えば「純朴な人」というのがたくさんいるわけだな…