「風邪にはビタミンCが良い」という認識の誤り

風邪にはビタミンCが良いなどと言い出したのはライナス・ポーリングという人。


俗に「メガビタミン論」と呼ばれるが、彼は「大量のビタミンCを摂取することにより、風邪の進行を食い止めたり、予防できる」と主張した。


…おかげで、いまだに「風邪にはビタミンC」という認識を持っている人もいるわけだが、残念なことにこのメガビタミン論、二重盲検法によって次のような結果が出ている。

  • 「予防」の効果として、有意な差は認められない。
  • 「進行を食い止める」効果に関しては若干認められるが、ポーリングが主張するほど劇的な効果は無い。

…どういうことか? といえば、まずビタミンCに風邪の予防効果は全く無い。そして、進行を食い止めるためには充分な栄養分の摂取が必要であり、ビタミンCがたまたま必要な栄養分の一つであったに過ぎず、それを偽薬グループより充分な量を摂取できたというだけ、とみるべきだろう。


もちろん「ビタミンCを採っても風邪は治らない」というわけではなく、「ビタミンCだけ摂取してもしょうがない」という話。


…はて、前も書いたような気がするがw