購入書籍についてなんとなく。

久しぶりに書く記事は、お昼の帰りに購入した書籍とその感想です。

プログラミング言語C++ 第4版

プログラミング言語C++ 第4版

プログラミング言語C++ 第4版

C++11 に対応した形でC++を網羅した書籍を持っておきたいと思っていたので購入。
C++98 との差異についてもコンパクトにまとめられていて大変便利。

動かして学ぶ3Dゲーム開発の数学・物理

若い人が3Dやりたいと言い出したりとか、あるいは3Dをやらざるを得なくなったときの教育用として使えるかどうか見ておきたかったので購入…したはいいんだけど。

読んでみたら「3Dゲーム開発の〜」と銘打っているわりにはクォータニオンについて言及しておらず「本書の範囲を超えるため、ここでは言及しないものとします」の一点張りで、あんまり勧められる書籍ではなかった、というのが俺の感想*1

ゲーム開発に使うならクォータニオン無しじゃやってられんでしょ? 仮にUnity使ったって回転はクォータニオンで表してるんだから。3Dゲーム開発初学者が一番概念を理解するのに苦労するポイントの一つなので、書名に「3Dゲーム開発の数学・物理」を謳うなら全然「本書の範囲を超え」てないです。

これだったら2002年出版の

ゲームプログラミングのための3Dグラフィックス数学

ゲームプログラミングのための3Dグラフィックス数学

…を勧めちゃいますね。既に13年前の書籍なので今手に入るかわからないけども。
いずれにせよ、直交座標、ベクトル、行列、内積外積クォータニオンの全てについてしっかり解説してない書籍は、これから3Dゲーム開発を学ぼうって人にあんまりお勧めできないなあと思いましたですよ、ええ。

*1:索引で「クォータニオン」を引くと三カ所ページが示されていますが、その全てがこんな調子でした。