あさりの水煮缶詰

近所に缶詰を安く入手できる店があって、備蓄食料を補充する際に利用している。

自宅に一定の種類の缶詰を各一定数キープしておき、たまに品質保持期限が近いものから消費しつつその分を新たに補充する、というサイクルを確立しようとしている。現在最も近い品質保持期限のものでも2年以上先で、突然災害に見舞われても当面それらで食いつなぐことができる。プレート境界にある太平洋に面した島国に住んでいる以上地震も台風も避けようがないし、東京だけが永遠に無事などと考える理由はない。

あとはキャンプにもっていく食材として、缶詰は鮮度管理の問題を一気に解決してくれる。日本におけるキャンプ料理としてポピュラーな料理にカレーライスが挙げられるが、カレーに用いられる食材の中でも肉だけは極めて鮮度管理がシビアだ。要冷蔵であり、特に夏場は食中毒の要因にもなりかねない。冷蔵しながら携行しようと思えば2Lの飲料水ペットボトルを凍らせたものと一緒に保冷バッグにいれたり、持続時間が終われば家に戻って再度凍らせるまでただの荷物になってしまう保冷剤と一緒にしておくなど肉一つのために大層な嵩張りような上、食べられるとしてもせいぜい初日~翌日で長期キャンプには向かないが、コンビーフ缶で肉を代替すればあの小さな缶一つの容積があれば済むし、常温でも3年はもつので冷蔵に気を遣う必要もなくなる。カレー缶詰を用いれば調理の手間さえなくなるが、キャンプの主目的が料理の場合もあるのでそこのバランスは考える必要がある。


そんなわけで備蓄の缶詰としてカレーや焼き鳥、コンビーフが常時ストックされている状態なのだけども、先日「あさりの水煮」の缶詰を見つけ、その利用法を考えることにした。

あさりで思いつく料理をぱっと挙げれば、味噌汁、酒蒸し、スパゲティボンゴレ、シーフードパエリアなどが出てくる。日常の食事やキャンプ料理でも利用価値が高く、ちょっと贅沢な気分にもなれる食材である。スーパーでボイルされたあさりを買うと冷凍庫に入れておいても頑張って一週間程度しかもたないが、それが缶詰になると3年近く保管可能になる。これを利用しない手はない。もっとも、既に水煮にされているのでそこから作れるレシピに限られてくるが。

とはいえ、今のところ上で思いつくまま挙げたレシピ以外のものが出てこない。それだけでも充分と思われるかもしれないが、さらに何か新たなレシピが欲しいと思っていたのだけども、「深川めし」など良さそうだ。

深川めしのレシピ・つくり方 | キッコーマン | ホームクッキング

キッコーマンのサイトにあるレシピだと「あさりのしぐれ煮」を材料として用いるようになっている。

あさりのしぐれ煮のレシピ・つくり方 | キッコーマン | ホームクッキング

しぐれ煮のレシピは生のあさりから作るようになっているが、世の中には焼き鳥缶詰を利用して親子丼を作るレシピもあるので、多少アレンジしてあさりの水煮缶詰から作ることもできそうな気もするし、心配ならばキョクヨーから「あさり時雨煮」の缶詰も出ているのでそちらを使うのもありだろう。

缶詰「あさり時雨煮」

とはいえ、「他でも使えるようにしておきたい」という需要があるので、水煮缶詰から作れるレシピを確立するのが良さそうだ。