思い出したように書いてみる。

なんだかんだで自分の日々の記録の主軸がtwitterに移って久しく、めっきり更新することのなくなったこのblogだが、せっかく思い出したので何か書いてみる。

 

最後に記事を書いたのが2019年1月の記録を7月に書くという、おおよそやる気が感じられない上に「二輪に乗りはじめて間もない時期の記録」なので、その後から現在に至るまでをダイジェストという言い訳で雑に書き散らしてみるなど。

 

2019年3月~4月:多摩川源流ジャーニー

東京都の奥多摩から山梨県小菅村丹波山村にかけてひろがる多摩川の源流域。期間中この地域にある道の駅やお店をイベント参加の証であるスカーフを身につけて利用することでもらえる鹿皮製のタグを集めると、それが抽選券になり後日景品がもらえる、というイベント。

当時二輪に乗りはじめて間もなく、二輪関連の情報源のひとつとして見ていたホワイトベースの動画で二宮氏が紹介していて、徒歩キャンパーだった頃からよく利用していた氷川キャンプ場(直前の記事もそう)のある奥多摩ということもあり参加してみた、という経緯だったと記憶している。

キャンプ場だけではない奥多摩の魅力、名店の存在などを知ることができた良いイベントだったと思う。惜しむらくは、参加各店の多くが飲食店であったため、すぐお腹が一杯になってしまって一度にたくさん廻ることができなかったというところか。それでも全店コンプリートしたし、島勝さんのような名店を知る機会にもなった。

イベント自体はGWを含め5月頭までやったらしいが、自分が走ったのは4月まで。その後は後述の和歌山旅へと出向くことになる。

 

2019年4月末~5月頭:和歌山への下道旅

前掲の「多摩川源流ジャーニー」の舌の根も乾かぬうちに企図した長旅。過去に行ってきた鉄道や飛行機による旅のノウハウがそこそこある自分なら、隣近所の県だけでなくもっと遠くに行けるはず、と思ったのと「水曜どうでしょう」のカブの旅を見て面白そうだと思ったのが発端と記憶している。

またこの年はGWが最長10日間と話題になっていたため、その10日間があれば結構遠くまで行けると思ったためでもある。

往路は東京を出発し、神奈川県箱根町湯本、静岡県浜松市三重県鳥羽市和歌山県白浜町と宿泊し5日目に和歌山県和歌山市到着。

復路は和歌山市から奈良県奈良市静岡県浜松市静岡県沼津市と宿泊し4日目に東京帰着。

往復で9日間に及ぶ一般道だけの旅であり、東京以外の一般道を走ることで地方の道路事情の一端を知ることにも繋がる旅だった。

 

また、知っての通りこの時期は元号が「平成」から「令和」への移り変わりがあり、和歌山県白浜町の宿にチェックインしたのが平成31年4月30日、チェックアウトが令和元年5月1日となる。

 

この旅で残念なのは「走ること」「到達すること」に主眼が置かれ、各地の観光などに割く時間があまりなかったこと。

2019年7月:盛岡行き

盛岡在住の知己に会うため、東北自動車道で盛岡へ。この回が初めて二輪で高速に乗った遠出となる。

当時まだETCをつけてはおらず、その状態で実際高速に乗ってみて帰りに雨に降られ、二輪で高速を利用する際ETCがいかに有用であるかを知った。料金所で支払いをする際、雨に濡れた手で財布からお札を出すのは大変だし、濡れたお札は会計の機械を通らない。ETCはそのようなトラブルから人を解放する…

…ということで、同年同月の末ごろにはETCを装備するに至った。

 

2020年:CoVID-19の脅威と20Lキャンプ装備

2020年に関しては、CoVID-19の世界的な蔓延により、遠出を控えていた、ということになる。その代わり情勢が改善したらいつでも行けるように、キャンプ装備の取捨選択、最適化を行い、最低限必要なものを20Lバックパックに納めることに成功。これをコアとなる基本構成として、食料と着替えを追加すれば夏前後はいつでも出られるよう準備、他の季節は寝床装備を季節に合わせることで対応、という方針に。

理想は土曜の朝に「あ、キャンプ行きたい」となったらいつでも装備のパッキングされたバッグをひっつかんで出られるように、という方針なのだが、その後予約不要だったキャンプ場の多くが感染症対策のため予約制に移行したため、この理想には至っていない。

 

2020年9月:本栖湖ソロキャンプ

ゆるキャン△」に登場した本栖湖の浩庵キャンプ場のちょうど対岸にある。ここは予約不要、テントを張ってから受付をするという登山キャンプ場スタイルで、この当時はまだ直火も可だった(2022年より直火は不可となり焚火台が必要となった)。

予約不要かつもっとも近い買い物ができる場所や風呂まで、車やバイクで片道30分かかる立地なので、徒歩キャンパーのままでは利用はかなり大変だっただろう。

既に夏が終わっていたので、夏場用として揃えた20L装備ではなくフル装備で臨んだ。目玉としてはスウェーデン飯盒と、この年発売されたUNIFLAME「キャンプ中華鍋」。現地で材料を調達し、四川麻婆豆腐を現地で作ることに成功。

 

2021年7月:本栖湖ソロキャンプ

前年に20L装備を構築してからその出番がないまま冬を迎え、再び夏が巡りきた2021年の夏、実地試験として再び本栖湖キャンプ場へ。

特に宿泊計画などない長旅で宿が取れず野宿せざるを得ない時の緊急装備としての側面を持ち、装備のダウンサイジングを最優先課題としたため、シェルターとしては自立式テントではなくツェルトを採用。運用してみた感想としては「寝ることはできるが快適ではない」。サバイバルの道具としては上等だがレジャーキャンプにはもちろんのこと向かないだろう、と。しかし、ツェルトのサイズで屋外でも寝床を用意する手段を持ち運べるのは魅力的だ。

教訓としては「斜面にツェルトを設営するときは、傾斜に対して寝る姿勢が平行になるように」。これを守らないとツェルトの中で自分が転がり、ツェルトを崩してしまう。

 

2021年9月:北陸無計画旅

遅めの夏期休暇をとった9月下旬、なんの脈絡もなく「日本海が見たい」と思い立ち、宿の予約もせずキャンプ場も調べず、経路もナビ頼りで突如富山に向けて走り出した。

「宿はまあ行った先の大手ビジネスホテルチェーン店で空きがあるか訊いてみて、あったら泊まればいいし、無かったらその時考えよう」ぐらいのノリ。

松本ICまで高速に乗り、そこからは一般道で飛弾山中を抜け富山に入る。途中、二つの道の駅「風穴の里」と「奥飛騨温泉郷上宝」に寄る。奥飛騨温泉郷上宝はオートキャンプ場が併設されており、いつかここでキャンプするのも良さそうだと思った。

富山に着き、東横インで空きがあるか尋ね、無事部屋にありつけたので二泊分を頼む。

翌日は黒部峡谷鉄道欅平まで乗り散策を楽しみ、宇奈月温泉を堪能。しかし帰りは豪雨に見舞われ、宿に戻って再び入浴する羽目になった。

富山での二泊を終えたら金沢に行こうと思っていたのだが、ただ向かうのも面白くないし、どうせ予定など無いのだから能登半島の最果てまで行ってみようと、能登半島を一周して金沢に向かうルートを採った。須々神社、青の洞窟、木ノ浦ときて、輪島で8番らーめんを堪能、千里浜なぎさドライブウェイは天候のため通行規制がされていて走れなかったが、翌年別の形で走ることになる。なんにせよ、この日能登半島の海岸沿いを走ることで、発端となった当初目的の「日本海を見たい」は達成。金沢に到着し、再び東横インで部屋の空きを尋ね、無事2泊分確保。

金沢二日目は特に予定もなかったので、2014年の4月「花咲くいろは」の巡礼で訪れた湯涌温泉まで走ってみる。当時はバスでの移動だったので、金沢駅から結構乗った記憶があったのだが、バイクで走るとそう遠くないと感じた。乗客として乗ったら着くのを待っているだけのバスと、能動的に現地に向かって走るバイクの違いだろうか。問題は、朝っぱらに行ったので「白鷺の湯」も準備中で利用できなかったこと。しかし「湯涌ぼんぼり祭り」のぼんぼりは確認できたので良し。

そこから金沢の名所「兼六園」に向かったのだが、感染症蔓延のため臨時休園中で見られず。時節柄仕方がない。ホテルに戻るも清掃中で自室に入れず。

どうしたもんかと思ったが、NAVITIMEツーリングサポーターのおすすめツーリングコース機能が富山湾沿いのよさげなコースを提示してくれたので走ることに。コースの終点付近は七尾市の民宿街で、古民家で民宿をやってらっしゃる「つむぎ庵」さんというお宿がランチ営業をしているらしく、お邪魔してランチをいただいた。限定のビーフシチューで、これが大変美味しい。思えばこうした民宿に泊まる旅というのをまだやったことがないので、いずれやってみようと思った。

 

2022年1月:群馬県伊香保温泉

1月のある土曜日、早朝に目が覚めて「温泉に行きたい」と思った。

一寸前に読んだ記事で、群馬県伊香保温泉が一人客への対応を充実させ始めたというのがあり、「ひょっとしたら今からでも今日の予約を取れるのではないか」と考え、午前5時頃「じゃらん」で探したところ、伊香保温泉の吉田屋旅館さんの当日予約がとれた。あとはもう旅用の風呂道具と着替えをウォータープルーフバッグに詰め込んで積載し、伊香保温泉に向かって走る。

吉田屋旅館さんは伊香保温泉の石段街にある、古き良き小さなお宿といった佇まい。浴場は決して広くはないが、宿泊中入り放題、お食事も美味しい。なんというか、昭和やそれ以前の空気を残すこうした旅情を掻き立てる宿は本当に良い。

一泊の間に幾度か温泉を堪能した他、付近のお店で買った群馬の地ビールを楽しんだりお土産を買ったり。なお伊香保温泉の温泉むすめは藤真拓哉先生デザインの「伊香保葉凪(いかほ はな)」さん。

伊香保温泉とその周囲の渋川市は「頭文字D」の聖地でもあり、石段街の上と下にそれぞれ「頭文字D」マンホールがある。それらを探して撮影したり、周囲のお宿で温泉むすめグッズを買い求めたりと、多少は現地にお金を落とす行動をした後、帰りがけに道の駅を巡りつつ「らぁめん城ケ崎」に赴くなどした。

 

2022年4月末~5月頭:鳥取まで行ったらあとは無計画旅

「担当P(アイドルマスターシンデレラガールズ)として、いずれは白菊ほたるさんの出身地である鳥取県には赴かねばなるまい」という思いがあった。

しかし、東京から鳥取までは遠く、一日で走破できる距離ではない。そこで、どこか途中で一泊し二日かけて移動しようと考えた。

そして途中宿泊地に選ばれたのが、岐阜県関市である。白菊さんの出身地に向かう途中に泊まる土地が関市、そこにはあの「関広見(せきひろみ)IC」があるのだ。そしてこの地はちょうど地図上で東京と鳥取の真ん中あたりにある。

…と、いうことで2022年のGWはまず鳥取に向かうことは決定、その後は着いてから考える、という形に決まった。関市ではファミリーマート関広見インター東店で関牛乳製品を購入し堪能後、関広見ICから高速に乗り鳥取県へ。

行く前は関市も鳥取も緯度的に東京と対して変わらないので気温差もさほどないだろうと舐めくさっていたのだが、4月末の鳥取道をメッシュジャケットで走るのは明らかに誤った選択であったw

途中で用瀬PAに入り、ウインドブレーカー的にレインウェアを着込んでいたところ、後ろをレブルで走っていた地元のライダーさんに「大丈夫ですか? 寒そうだなと思ってみてました」と声をかけてくださったが、その程度には地元では考えられない選択であったらしい。今後見知らぬ土地を走るときは幅広い気温に対応できる装備で行こうと思った。

そのライダーさんに鳥取の見所など色々と伺い、お礼に大阪のSAで買ったお菓子を進呈、その後はそのまま鳥取市街へ。「ザ ビーハイブ」さんで2泊分チェックイン。

翌日は丸一日を鳥取観光に充てる。仁風閣、鳥取城跡、浦富海岸鳥取砂丘、白兎神社、そして三朝温泉と巡った。鳥取砂丘は距離感がおかしくなるほと巨大な砂丘「馬の背」が圧巻。三朝温泉の温泉むすめは「三朝歌蓮(みささ かれん)」さん。

鳥取での二泊が明け、鳥取県西部の米子方面に足を伸ばし、皆生温泉水木しげるロードと巡る。皆生温泉の温泉むすめは「皆生なぎさ」さん。水木しげるロードは商店街の歩道に水木しげる御大が描いてきた妖怪たちのブロンズ像が立ち並ぶ。全てを写真に納めようとすると端末のメモリが足りなくなるという恐ろしいスポットであった。

欲を出してそのまま県境を越え島根県出雲大社に足を延ばすが、到着時刻が遅く、ギリギリでの参拝となった。前日の晩に岡山の宿を取ってあったのでそのまま岡山へ。夜遅くに到着し、現地在住の友人と申し合わせて会う。毎度コミケの折りにはスペースにきてくれていたのだけど、CoVID-19のため開催されなかったりされても感染症対策のため入場制限が厳しかったりで、久方ぶりの会合となった。その場で、翌日は備前焼を見に伊部に向かう突発ツーリングが決定。

翌日は申し合わせの上二輪二台で伊部に向かい、備前焼ミュージアムで俄仕込みで備前焼の楽しみかたを学び、シンデレラガールズの藤原肇さん方面で色々と動いてくださっている一陽窯さんへ。登り窯の現物や備前焼の土作りから整形、乾燥、焼き方など色々と紹介していただけた。緋襷が綺麗なティーカップを記念に購入。

その後は岡山から大阪、大阪から名古屋、名古屋から甲府、そして甲府から東京と、都市間を渡りながら各地で2箇所ほど観光しつつ帰ってきた。

 

2022年5月22~23日:SSTR2022

前年に様々なところで聞き及んだSSTR(Sunrize Sunset Touring Rally)に参加してみようとエントリーし、実際走ることになった。江東区の暁ふ頭公園をスタート地として道の駅でポイントを稼ぎつつ、日没までに石川県の千里浜なぎさドライブウェイにゴールする。

前年の北陸無計画旅の時は通行規制が敷かれていて走れなかったが千里浜なぎさドライブウェイだが、半年以上たって走る機会を得た形となる。

結果としては無事完走。

 

2022年7月:大洗でアジを釣るキャンプ

アジの季節になったのと、何となく海釣りでもやってみようという思い付きで、大洗でアジを釣り、自分でさばいて食べてみようというキャンプをやってみたが、釣果としては全く釣れず。まあそんなときは市場でアジを買って食べるというのは当初予定で決めていたので問題ない。市場でアジの一夜干しを買い、焚き火の上のミニロースターで焼いて食べた。大変に美味しかった。

帰りは茨城および埼玉の道の駅を巡りながら東京に戻ってきた。

2022年8月下旬:大曲の花火を見に行くついでに軽く帰省

知己より秋田県大仙市の大曲花火大会を見に来ないかという誘いを受け、そういえば実家にまだ二輪を見せに行ってないなと思い、帰省もかねて二輪で自走。まずは仙台の実家に泊まり、翌日は盛岡まで走り知己と合流、そのまま秋田に向かい大仙市へ。

肝心の花火は遠くから眺めていたのだが雨のためまともに見られず、屋内に戻りYouTubeのライブで見る羽目になった。現地にきた意味があんまりないが、まあ久しぶりに会う機会ができたので良しとしよう。

帰りは田沢湖に寄って稲庭うどんを食べてたつこ像を見に行ったり、道の駅に立ち寄って温泉に入ったり焼き肉食べたりしながら仙台へ。翌日は地元宮城県もあんまりよく知らんなと何ヵ所か巡ってみる。地震伊達政宗像が破損したため東京で修理中の青葉城址は逆にレアだろうということで行ってみたり、道の駅で牛タン買ったり。

 

2022年10月頭:PremiumSSTR2022

今年はSSTR10年目ということで、これを記念するPremiumSSTR2022が開催されるとのことで出走。

5月は都内からのスタートだったが10月は陽が短いため、前日に静岡県御前崎市に移動し、御前崎灯台駐車場からスタート。岬ボーナスを得た上で高速メインのルートを取り、富山県で指定道の駅に寄ることで完走条件を満たしてゴール。

しかし、出走日が一日だけなので全ての参加者が同じ日に千里浜でひしめき合うことになり、まるで「水曜どうでしょう」のベトナム編でみたような光景になっていたw

現地でゴール登録できなかった参加者が多かったらしく、後日参加賞の配送対応という形になった。

 

以上…

前回の記事から現在までの長旅の類いを思い出せる限り書いてみた。自分で思ったよりも結構遠出していて、書いていて正直大変だったが、二輪で遠出の自由度が格段に高まったのは確かではある。