Newton 3月号
「あるある」の捏造報道も冷めやらぬが、一般市民は既に興味を無くしかけている今日この頃。そんなことだからマスコミのいい加減な番組にだまされ続けるわけだが。
さて、そんな「あるある」を鵜呑みにしていたあなたには、「あるある」の抜けた時間枠に「月刊Newton」を読むことをお勧めする。
Newton を久しぶりに買ってみたが、「あるある」を鵜呑みにしていたような人には是非読んでみてもらいたいコーナーができているみたいだな。
「身近な"?"の科学」というコーナーで、今回買った3月号では
「【チョコレート】健康によいってほんとう? どんな効果が?」
といった、「あるある」を見ていたような人が飛びつきそうな見出しの記事がある。しかし流石は Newton、中身まで同じわけがない。
栗原教授は「試験管中の実験で、ポリフェノールが活性酸素の濃度をへらす効果があることは確認されています。しかし、ヒトが口から摂取したポリフェノールによって同様の効果が得られるのかについては、まだ研究段階ですね」と語る。
確かにチョコレートに含まれるポリフェノール量は、同量のほかの食品と比較すると多い。しかし緑茶や赤ワインを200グラム(およそコップ1杯)飲むのと、チョコレートを200グラム(およそ板チョコ4枚)食べるのとでは話が違う。
…などなど、「あるある」だったらきっと編集で意図的にカットしていたり言及しなかったであろう太字部分もしっかり書いてある。原文では太字じゃないけどね。
あ〜…でも…
「あるある」に飛びついていたような人だったら、こういう良心的な記事も、自分に都合のいい部分だけ都合のいいように解釈して、「チョコレートはダイエットにいい!」と短絡的に思い込むかもしれんなぁ…