「コンタクト」(1997)

私たちだけでは、広い宇宙がもったいない。

で、買ってきて最初に観たのが「コンタクト」。科学者としても著名なカール・セーガン博士(いや、本業が科学者の人だったんだが)による原作は私が大好きなSF作品の中でも五指に入る作品。で、映画だが…

「マシーン」が作られる経緯がかなり端折られているなぁ。これがハリウッドの限界か。あとは原作では五人乗りだったはずの「マシーン」が一人乗りになってる。おかげでエリーが孤立無援の存在になってしまっている。原作通りなら共通体験者がいるのに。


それでも、悪い映画ではないと思った。いい映画だとさえ思った。
原作の物語の枠内だけでなく、原作者カール・セーガン博士が他の著作などで語っているメッセージが台詞の端々に込められているからだ。

そんなわけで、原作とセーガン博士の著作…というか、遺稿を遺族がまとめた書籍のひとつを紹介しておく。

コンタクト〈上〉 (新潮文庫)

コンタクト〈上〉 (新潮文庫)

コンタクト〈下〉 (新潮文庫)

コンタクト〈下〉 (新潮文庫)

百億の星と千億の生命

百億の星と千億の生命

なお、原作者カール・セーガン博士は1996年12月20日に急性肺炎で亡くなられている。そんな博士の意思と夢がひっそりと生きているプロジェクトも紹介しておこう。あなたの目の前のこのPCがあれば、あなたも簡単に博士の夢を継ぐ一人に、そしてまた、この「コンタクト」のエリーが追った夢を手伝う一人になれるのだ。

SETI@home