「緑の少女/THE COLOR OF DISTANCE」(エイミー・トムスン)

土曜日に買ったやつを読んでいたりする。

実は一年半ぐらい前にorkutのSFコミュニティで、確かカナダの人からファーストコンタクトSFのおすすめとして紹介されたもの。

実はその時は邦題を知らんかったのだが、その後の調査で邦訳の詳細を知り、先日まで探し歩いていたもの。カール・セーガンの「コンタクト」はすぐ見つかったんだがなぁ(w

「ヴァーチャル・ガール」のときもそうだったけど、この著者の感情描写は妙に生々しい。というより粘着質。


内容的には、見知らぬ惑星のエイリアン社会に置き去りにされた女性生物学者の話。シチュエーションとしては逆「E.T.」といったところか。

異星生命というガジェットについては、あまり飛び抜けたアイデアを用いているわけではない。むしろ人物描写にウェイトが置かれている模様。エイミーは「精神」を描き出すのが得意な作家のようだ。


「コンタクト」(セーガン)のような、明らかに知性と呼べるものを持った未知の相手との交信や、「スタープレックス」(ソウヤー)に出てくるダーマット族のような極端に異質な相手とのファーストコンタクトのようなハードな路線を期待していたので、このソフト路線はちょいと不意打ちだったが、そこはそれ、私とてSF読みの端くれ。結構面白く読んでいる。

丁度今は下巻の中程。行く末を楽しみに読むとしよう。