思えば10年。

思い起こせば、最初に Linux に触ったのが「C Magazine」1995年10月号の付録CD-ROMに収録されていた Slackware 2.0 + JE という環境。この10月で、Linuxを使い始めてからもう10年になったんだな*1

当時安定版として広く使われていた kernel は 1.2.13。その直前までは PC DOS/V 7.0J の上で Windows 3.1 を動かしていたことを覚えている。Install はしたものの、まだPCIバイスのサポートが弱く、安定版が自宅マシンに使っていたAdaptec AHA2940(無印)に対応していなくて、開発版の 1.3系に手を出したりしてたっけ。しばらくして AHA-2940 ドライバの backport 版が出て、それで使ってた。

その昔佐世保の某社で NEWS とか SPARC とかに触らせてもらって以来憧れた unix 環境が自宅で使えるようになったときの感動は忘れない。その感動はきっと「初めて触ったぱそこんがWindows」な人には絶対わからないんだろうな。わかられてたまるか、そんな恵まれた世代の若造どもに(w

ずっとMS-DOS(PC DOS)という shell 環境の紛い物を使い続けて*2、「本物の unix」に憧れても安くて100万円単位の金がかかる Workstation なんて買えなくて。MS-C や Turbo-C でプログラム作ってもintの幅が16bitで。djgpp とかでなんとか移植した GNU ツールを使って環境整えて。それでも stdout への出力は 0x1a が来た途端途切れるのでまるで使い物にならなくて。端末エミュレータが複数立ち上がるX11に憧れてWindows3.1の上でDOSプロンプトを複数立ち上げた挙句落ちまくって。

そんな貧困にあえぐuniceプロレタリアだった私に、uniceブルジョアたちと同じ力を与えてくれたのが Linux だった。革命とその志を私は忘れない。忘れるものか。

1995年ということは、その一ヶ月〜二ヶ月ぐらい後にアレが出て、今秋葉原ででっかいビルが建っている場所にあった広場で、ビルの奴がでっかいイベントぶち上げたりしたわけだけど。

ともかくLinuxよ、この10年間ありがとう。そして、これからもよろしく。

*1:ついでに言うならその当時から、メインに使うのはずっと Slackware

*2:まぁ、それだって8bit機のBASICと異なる「言語処理系と切り離された独立OS(機能限定だけど)」という点では俺的な革命だったんだが。