うろ覚えで恐縮だが、田中芳樹先生の代表的作品「銀河英雄伝説」にはこんな言葉が出てくる。
「先祖を自慢したがるのは、子孫がだらしない証拠だ」
自分がだらしないから先祖の栄光を持ち出すわけだな。
でも、だらしない上に自慢できる先祖がいない輩はどういう行動に出るのか?
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/asia/northkorea/news/20060128ddm012030160000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060127-00000104-mai-int&kz=int
…呆れるより他はない。おそらく本当の意味での「立証」など全くされていまい。
まぁ、同様のネタは日本でも日ユ同祖論とかあるけど、どれもこれもトンデモな与太話であることには変わりない。
そもそも、先祖が偉くないと誇りが持てないというのがだらしなさの極みだ。
せいぜい数世紀の歴史しか持たない国が、現在地球上における唯一の超大国となっている現実を見るがいい。彼らには祖先の作った古代文明があったか? もちろんそんなものはない。そんなものが無くても彼らには「自由を求めて自ら血を流して戦い、築き上げ、そして今なお自ら護る自由の国」という誇りがある。そのことのもたらす結果やそれについての是非、好悪、善悪はともかく、だからアメリカ合衆国は大きく強く、そして豊かだ。
真の誇りというものは己の実力や実績から湧き出てくるものであって、組織や歴史に与えてもらうものではない。ましてや捏造された歴史によるかりそめの誇りなど、すぐに打ち砕かれ失意と不信に変わる程度の代物だ。
こんなことは俺などが言うまでもないことだが、北朝鮮という国は貧しく無知な国民に嘘を教えて調子に乗せるのではなく、教育を徹底し産業を興すことで、貧富格差を是正し貧しく無知な国民を自力で食っていける力のある国民に変えていくことから始めるべきだと思うんだがなぁ…
