半世紀

今年で半世紀。
何がと問われれば、「日本の宇宙開発の歴史」と答えよう。糸川博士のペンシルロケットがテストされたのはもう50年前のことになる。

GHQによって航空機産業が大きく後退した中で、時に非難の矢面に立ち、時に権謀術数を駆使し、大きな夢を追い続けた日本のロケッティアたち。その歴史が半世紀という時間なのだ。

先日待望の打ち上げ再開そして成功を遂げたH-IIA F7も、この先予定されているM-Vも、そうした先人たちの偉業の末に存在する。

彼等の見ているものを、少しでも共有できる人間でありたい。

そんなことを考えた。