この週末の記録

…金曜日の夜、イルカ嬢が上京。
理由は土曜に東京経済大学で行われたオペラ公演を見るため。
そんなわけで、金曜の版に迎えに上がる。


翌土曜は二人で公演を観賞。舞台芸術はいつの時代に作られたものであっても、工夫の宝庫だ。

今回の演目はビゼーの「カルメン」といえば、これ以上の説明は不要と思われるが、その日本語抜粋版。まぁ公演時間も限られていることでもあるし、抜粋で話の要点がわかりやすくなる効果もある。本格派な人達からすれば物足りないかもしれないが、入門編というか、それまで馴染みの無かった人に対しオペラについての興味を抱かせるには充分すぎる(というのも控え目な表現だが)内容。演者の皆様たちによって、舞台のわずかな空間を占める空気が街の裏通りになり、酒場になり、闘牛場になる。


この「舞台の空気を変える演技」というのは舞台芸術の持つ最大の特徴だわな。ゲームでも「場の空気を変える」というのは必要なんだが、これが下手な作品は決して少なくない。色々見て、審美眼を養っておくことが大切であることを再確認する良い機会になった。


して、日曜の昼までイルカ嬢のお供をして、新幹線で帰る彼女を見送って解散。彼女にはこういう貴重なチャンスを幾度も貰っている気がする。