八都県市首脳会議:ゲーム脳の対策検討へ 埼玉

http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/gamenews/news/20060516org00m300100000c.html

んーと…

この記事の見出しを考えた毎日新聞の記者、出て来い!


まともな理科教育を受けた人間なら、「ゲーム脳」なるものが著しく怪しげかつ恣意的な条件のもとでの実験の上で提言されたものであって、極めて科学的根拠が乏しく、疑似科学色がとてつもなく濃いものであることぐらいすぐわかりそうなもんだが、この見出しでは「ゲーム脳」が既に立証されていることが前提にあって、それについての対策を検討する動きを報じているかに見える。が、記事を読む限りそういうことではない。適切な見出しも付けられんのか毎日新聞の記者は!?


まぁ、記事内容としては、八都県間で検証/研究を行いましょうってことなわけだからそれ自体は非常に結構なんだが、「ということにしたい」ベクトルを抜きにして、あくまでも科学的に検証していただきたいものである。まぁ、だからこそこの見出しはありえんわけだが。


…えーと、知らん人のためにちょっとだけ解説しておくと、「ゲーム脳」なるものは2002年に森昭雄著/NHK出版「ゲーム脳の恐怖」(isbn:4140880368)という書籍にて提言され、その種のネタをセンセーショナルに取り上げて叩くことにかけてだけは一流のマスコミによって一躍広まった言葉であるわけだが、実は科学的議論の土台に載せることすら出来ないお粗末な根拠(と言えればだが)しかない。
詳細は下記 PDF を参照していただきたい。

http://research.cesa.or.jp/2-1.pdf

毎日新聞だけじゃなくて日本のマスコミよ、頼むからちょっとは勉強してくれ。