2008年3月19日、比類無き業績のSF作家として知られ、また静止軌道衛星の発案者でもある Arthur Charles Clarke氏逝去。
享年90。
先生の作品は、私に科学の力と可能性を教えてくれた。
気象衛星、通信衛星をはじめとして、今日我々の生活を支える衛星インフラがあるのも先生のおかげだ。
その先生は、軌道エレベータの完成を見ぬまま、自らを構成していた元素を地球に返却することになってしまった。
今夜は追悼の杯を捧げよう。
いつか、先生のものだった元素が、スリランカの海から広がって、私の一部になる日を夢見て。
霊魂や魂は信じていないが、仮にあるとすれば、先生はきっとスター・チャイルドとなって地球を前にどう遊ぼうか空想を巡らしているのだろうな。
