あー…こういう人たちって、いつ見ても問題の本質を分類しないまま話をすすめるんだなぁ。まぁ、そのカオス具合を楽しみながら傍観する分には面白いんだがw
問題1:「とりあえずビール」という社会的風習の是否
これは否だろう。馬鹿馬鹿しい。
そんな風習など蹴飛ばして、好きなものを飲めばよい。
しかし、それと「ビールが旨いか、不味いか」は別の問題。
問題2:「苦さ」の認識
まず、「苦い」は「不味い」ではない。
緑茶すら「苦くて不味い」と感じるならばもはや語り合うことは無いが。
「緑茶のあれは苦味ではなく渋味だ」
という反論は、苦味と渋味の違いを何らかの方法で説明できる人間に限り受け付ける。
「歳をとると苦味を感じなくなる」これは大嘘。苦味は苦味として明確に認識している。*1
違うのは感じた苦味を「拒絶する」のではなく「苦味にも良さがあることを知る」という味覚認識上の成熟であり、この一面から捉えるならば、
「苦い=不味い」は「未熟な味覚」
というのも是となる。
ただし、この「味覚に対する認識の成熟」は、「社会的な人間としての成熟」を意味するものではない。
味覚が未成熟であっても立派な人はいるだろうし、その逆も然り。
問題3:「ビール」=「ピルスナー」だと思っている
まぁ、日本で「ビール」として販売できるのが、法的な問題で事実上ピルスナーだけになってしまう(他の原料を入れると「発泡酒」扱いになる)ので、日本で「ビール」と言った場合、多くはピルスナーのことになってしまうのはわからんでもないが、本来「ビール」という言葉が指すのはきわめて緩やかな分類概念であり、そこは
「ビール」=「苦い」
という図式すら成り立たない世界であることを知ってからうだうだ言って欲しいとは思う。
つまりはフルーツビールなど「甘い」ビールすら含む概念だってことね。
昔福岡で飲んだフルーティーで「甘い」ベルギービールは衝撃的だった。「ローゼンバッハ?アレキサンダー」だったかな?
ビールが旨いか不味いかはあくまで主観的問題ではあるんだが、きわめて限定的な乏しい知識をもとに、まるでそれが全てであるかのように断じられるのは、ビールが好きな人間としては正直腹立たしい。
【追記】
わかりづらいとアレなので補足しておくと、
ビール>>発泡酒
という認識も誤り。
本来のゆるやかな分類においてビールに含まれる優れた酒も、日本の酒税法における定義上「発泡酒」に分類されてしまうことがあるからだ。
「ビールはいいが発泡酒は…」とか言う人に、本当のビール好きはいないのではないかと考えて良いのではないか、と。
*1:煙草などで味覚が馬鹿になっていない限りは。