プロジェクトの最初にすべきこと

プロジェクトの最初にすべきことは、皆が一生懸命真面目にやることを誓うことでは断じてない。


一生懸命真面目にやらずとも回る方法について知恵を出して考え、そのやり方に皆のコンセンサスを得ることである。


ロクな知恵も勝算も無いくせに
「一生懸命真面目にやれば何とかなる」
と思っている人間は、多くのプロジェクトにおいて害悪でしかない。
中でも、意志決定を行う人間がその発想でいることは最悪の状態だ。


懸命さ、真面目さというものは、目標に対する有効な手段があって、初めて意味を持つものだ。


何でも「一生懸命で乗り越えてきた」と自負する人間は、その懸命さを活かす環境を整えてくれた人がいたからこそ乗り越えられたことに気付かない、傲慢で無能な人間だ。
そういう人間がその意識のまま多少なりとも地位を得ると、不幸を量産することになる。