いやむしろ興味を持つほうが「健全」だろ?

番外その22:東京都青少年保護条例改正案全文の転載: 無名の一知財政策ウォッチャーの独言

何件か前に書いた、東京都青少年保護条例改正案の話。


色々見て回っているのだが、

「個人差はあれど、中学生ぐらいにもなれば
 異性に興味を持つのがむしろ健全な成長だ」

…という声がどこからも聞こえてこないのはなぜだ?
自称?大人たちは、自分がその年齢だった頃どうだったかを忘れてしまったのか?


特異なケースを除き、青少年が興味を持つのは同年代の異性だと考えると、18歳未満の青少年に相応しい「お相手」はもちろん18歳未満の青少年ということになる。つまり、18歳未満の少年が興味を持つのは、18歳未満の少女であるのがむしろ普通であり、健全な興味の持ち方というものだ。


この年齢の時点で、適量のエロリソースを彼らが入手することが許されていなければ、むしろ彼らの健全な育成とやらを阻害する。彼らが目にするメディア - ひいては漫画やアニメ、ゲーム、小説、音楽その他諸々 - が「入門書」となることを考えると、それらのメディアで18歳未満の青少年による性愛を描写できないのはむしろ問題だ。


そこにきてこの改正案は、「都民一丸となって、性に興味をもつべき年齢に達した青少年の健全な育成を阻止しましょう」と言っているように聞こえる。


少なくとも俺は、そんな改正案には到底賛同できないな。
そんなことを義務化されても守れない。


むしろ、正しい避妊の仕方だとか、流されて興味本位でセックスした挙句に生活力のないうちに子供が出来たら大変だとか、意図せず子供が出来るリスクがある時点で二人だけの問題では済まなくなる、ということについて、きちんと教えていくのが正しいあり方だろうと。