社団法人 東京都小学校PTA協議会の誤謬

http://ptatokyo.jugem.jp/?day=20100316

この記事に挙げられている「青少年健全育成条例改正案の成立に関する緊急要望」の文面を読んで納得してしまった人はだまされやすいので気をつけたほうがいい。

大人ですら良識のあるものなら目をふさぎたくなるようなものが、
何ら規制されることなく書店の店頭に置かれています。

はい、太字部分が見事にダウトです。


漫画については、要望書に挙げられたような内容のものは業界側の努力によって成人指定が成され、書店でも売り場を分けたり、過激なものではその筋の専門的な書店でなければ購入できないようになっている。もちろん、子供への販売はされていない。


アニメについても、ある程度過激な描写(大人の目から見ると生ぬるいが)を伴うものについては、地上波でも深夜枠で放送されたり、放映時には局部描写を何らかの方法でマスクしたりしており、その時間に小学生が起きて観ているとすればそれを許している保護者の問題である。また、DVD/BD化されたものについては、それを買い与えるかどうかは保護者の判断で決められる。子供が欲しいと言ったときに判断すればいい。
地上波では深夜枠での放送、DVD/BDなどのメディアでは割高な価格設定の上に、購入の是非を購入者が決定できる。誰も無理やり見せたりしていないし、保護者がそれを選択しない限り、普通に生活している子供が見られないような配慮が業界によって成されている。


つまり、事実上の規制やゾーニングが、業界の自主努力によって既に成されているのだ。
子供を守るという大人としての社会的責任と、業界の宝である表現の自由を両立させて守るため、いずこの業界も必死に努力しているというのに、このPTA団体の言い草は一体何なのだ、と。事実誤認甚だしく、はっきりいって言いがかりでしかない。


PTAの皆さん、安心していいよ。
漫画もアニメも、業界はあなたが危惧しているような内容をあなた方の子供に見せないように既に努力している。意図的に見せようとしない限り、あなた方の子が見ることはない。だからもし、それらをあなた方の子供が見たとしたら、そうなった理由は簡単。
あなた方が見せたからだ