挫折しない方法

面白そうなことがあって、絶対に挫折せずにそれができる様になりたいと思う場合、物理的な諸条件が整っているならば、挫折しない方法を採ることで大抵のことは出来るようになる。


自分の可能性を自分で否定する人というのは「挫折しない方法」の勘所が掴めてないんじゃないかと自分は考える。特に「自分は何をやってもダメ」だと思う人は、何をやるにも挫折しない方法がわからないので、全てにおいて挫折するべくして挫折してきたのだと思う。挫折しない方法を実践できたら、一つや二つのことぐらいは身につけられる。単にその方法を知らないがために、勿体無いことになってるのだ、と。


挫折しない方法というのは、実は結構簡単で、

  • 手もつけないうちから、いきなりそれに人生を賭けない。人生賭けるか否かはできるようになってから考える。でも「出来るようになったら人生賭けてもいいか」ぐらいは考えてよい。
  • 手をつける範囲に必要な物理的条件は整える。そうすれば出来ないのは単にサボってるからということになり、言い訳が利かない。ただし、出来もしないうちから見得をはって高価なものは買わない。道具を自慢してもしょうがない。高い道具は出来るようになってから買えばいい。
  • 焦らない。自分がヒーローになれるとか思わない。ヒーローでなくてもそれを楽しんでいる人は沢山いる。それは「まったく出来ない」ことよりとても幸福なことだ。
  • 最初から多くのことをしない。また、全部出来なきゃダメだとか思わない。たとえ小さなことでも、それが出来なかった昨日の自分より、出来ている今日の自分は偉大だ。
  • 人の評価など気にしない。最初は出来ることも少ないんだからショボくて当たり前。むしろショボいことすら出来ない人は多くて、自分はそれよりはマシだと考える。もし誰かが評価してくれたらそれはとても有難いことだし、ヒーローにもアンチがいることを覚えておくといい。
  • 自分より上にいつも誰かが必ず居るということは覚えておく。その中で手近なところにいる人がやっていることは、次の自分の課題を示している。あんまり遠くに居る人は乗り越えにくいので、普段は視界から外しておく。

…ぐらいの心構えで、楽しみながら少しずつ出来ることを増やしていけばいい。気がつけばいつの間にか、結構色々なことが出来るようになっているはずだ。


楽しくなけりゃ続かない。続かなければ上達もない。大きな目標は威勢がいいが、空威張りしてもそんなものはすぐ露呈する。分相応の幸福を味わいながら、その「分」を少しずつ大きくしていけばいい。


…まぁ、「一足飛びにやるのはやめておけ」の一言で済む話でもあるんだけど、「一足飛びにやらない」とはどういうことか、を俺が言うと上のようになるな、うん。