VOCALOID3 Job Plugin の開発キットが vocaloidstore.com で頒布されているのでダウンロードしてみた。
中身は PDF のドキュメントとサンプルのスクリプトのみ。
大仰なクラスライブラリとかヘッダファイルとかが付いてくると思っていたところ、Lua 5.1.4 を使用しているスクリプトインタフェースだったので少し拍子抜けしたぐらいだが、手軽に作れるのは良い事だ。
つまり、基本的な実行エンジンは既に VOCALOID3 Editor の側に搭載されていて、V3 Editor 向けのAPI関数が追加された Lua スクリプトをテキストエディタで書くだけで動いてしまうということ。ユーザの側でシステム向けに書かなければならない関数は二つだけ(実行のエントリとなる関数と、システム側がプラグイン情報を要求する際に使用されるコールバック関数)。プログラマの目から見れば、初心者でも簡単に書けてしまいそうな親切設計だ。
ただ、
「これを機にプログラムを欠片でも覚えて
自分で Job Plugin を作れるようになれば作業が効率化できるかも…」
と思う、プログラム経験の無いボカロPさん的な方々
の需要は確実にあると思うし、その点で Lua を採用したのは非常に評価出来るところではあるけども、そうした「プログラム経験が無い人」にとっての結構大きなハードルは、システム側が要求するプラグイン情報の中に含まれる GUID を、「Microsoft Windows SDK に含まれる guidgen.exe で生成しろ」と書かれているところ。
プログラムやったことの無い人の手元にゃ多分 Windows SDK なんざ無いとおもうので、「分からないことはひとまずググる」ぐらいの習慣を持つ人ならいざ知らず、そもそも「Windows SDK」って何をする物なのか、というところから分からんような気もする。
これについては親切にも Wikipedia がMicrosoft Windows SDKの項に概要の説明とダウンロードサイトへのリンクを載せてくれているので、そちらから拾ってくればいい。「Web」と書かれているのはWebからのインストール、「ISO」と書かれているのはインストールディスクのイメージ。ただし、ダウンロードサイトはMicrosoft のサイトなので IE 以外を使うと不具合が出るかも知れない(俺も過去に幾度か経験がある)ので、貰いに行く時はIEを使う事をお勧めする。
さしあたって作り始めるに必要なことは、
ぐらい。
今夜あたり簡単なサンプルでも作ってみて、なんか他に必要になったものがあれば纏めておくか。