で…

副流煙に含まれる発癌性物質だが、これらは非常に微量であるとは言える。
ヒドラジンなどについては、理科年表の許容濃度表によると 0.13[mg/m^3] が許容濃度なので、一本あたりの副流煙に97[ng]程度の濃度では深刻とは言いがたいかもしれない。
ただ、それらの物質についてはやはりあるよりは無いほうが良いし、副流煙の含有物質はそれぞれが単独で存在するわけではないから必ずしも安心はできない。店内の空間容積で平均すれば微量かもしれないが、副流煙を直接吸い込めば、局所的に許容値以上の濃度を持つことも考えられる。

もっとも、許容濃度表の冒頭句を思い出してもらいたい。特に、

  • 許容値はそれぞれの物質が単独で存在する場合のものである
  • 許容濃度を明確な境界と考えてはいけない
  • 許容値を超えていないからといって大丈夫だと思ってはいけない

といったところ。

何にせよ、直接的な問題は「その他の有害物質」のほうにあるようだ。
とりわけ量の多い一酸化炭素が最も警戒すべき問題であるのは間違いないと思われる。