冥界の王のもとへ。

ギリシャにおいてハデスの名を持つ神、冥界を統べる王は、ローマではプルートの名で呼ばれた。

その名は地上においては莫大なエネルギーを生み出す放射性元素に冠され、
天の星々の中では1930年に発見された最果ての惑星に与えられている。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20060120305.html

…ということで、一日遅れだが書いておこう。
あー、なんかこういうニュースを取り上げるのは久しぶりな気がするw

この探査機の電源にプルトニウム使用の核バッテリーが採用されているというのがまた面白い。本項冒頭でもネタにしたが、プルトニウム(Plutonium)の語源は冥王星の英語名と同じ"Pluto"。ひょっとしたら洒落で採用されたのかもしれないなどと勘ぐってしまうw

…で、これは初の冥王星探査になる。

冥王星は、惑星に列せられる太陽系天体の中では、唯一探査機による調査が行われていなかった天体で、これまでの観測は地上や宇宙の望遠鏡によるものだけだった。つまり、我々人類が一番知らない惑星なわけだ。マイケル・ベンソン編の探査機による太陽系天体写真集「BEYOND」にも、冥王星の写真は無い。

ビヨンド

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エッジワース・カイパーベルトの中では特大、とはいっても地球の月より小さな天体。
惑星発見競争の折に「惑星」の称号を与えられはしたものの、一次は「惑星の中からはずされるんじゃないか」とまで危惧された特異な天体。


2015年前後には驚愕とともに新たなその姿を見せてくれることを期待しよう。