そんなわけで…

一応昨夜書いたとおり、ようやく現代における「惑星」の定義が議決されたわけだが。


この議決を行った「国際天文学連合総会」ってどんな集まりかといえば、天文学上の分類や定義、認識に関して、国際的なコンセンサスを得るための役割を果たしている、というのは今回の経緯を見てもらってもわかるだろう。


この総会は過去にも様々な議決を行っており、有名なところでは1928年に星座の種類を規定し、その数を88と定義したりしてるわけだが、それ以前は文化圏によって星座の認識がバラバラだったり、星座の数も88より多かったり少なかったりしたわけだ。*1
系統だった学問は分類や定義に関する共通の認識の上に成り立つものであるし、その後の発見などからそうした分類や定義では不十分になることもあるため、こうした営みが必要になるわけだな。


来年の理科年表では天文部がどのように変更されるのか少々楽しみだが、冥王星の緒元に関する情報量が減ってたらいやだな。
いっそ「代表的な dwarf planet」という項目を作って、そちらに Quaoar や Ixion, Sedna, 2003UB313(一部研究者の間では Xena と呼ばれる) なども含め、これらとあわせて Pluto を掲載する、というのが良いのかもしれない。

*1:そんなわけで星座が88個に決まってからまだ100年経っていないわけだが、「聖闘士聖矢」で神話の時代からの歴史を持つ聖闘士たちが88人というのは妙な話だ。