3割が天動説信じる=恐竜時代にも人類?−ロシア調査

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2007042200078

…このあたりの事情は、別にロシアだけじゃないんだろうな。

アメリカは国勢調査で「大統領には何らかの宗教的見解を求める」という結果が出るような宗教国家だし、日本だって「血液型性格分類」とか「水からの伝言」みたいな疑似科学を無邪気に信じている人がいまだに沢山いるし。ホメオパシーの信奉者みたいなのは世界各地にいる。


まぁどこの国であっても、ある程度生きた大人が何を信じようがそれは自由なんだが…


子供が大人のいい加減な知識、信念、信条の犠牲になるのは間違いだと思うんだ。

たとえば放射能汚染された牛乳を、「煮沸すれば大丈夫」と信じている母親に出されて飲んだ子供が障害に苦しむことになったら、それは知識のいい加減な母親の責任なわけで。ちょっと調べれば「放射線」「放射能」「放射性物質」の三者が意味するところの違いとか、そこから「放射能汚染」とはどういう状態なのか、なんて知識は得られる時代に我々は住んでいるわけだしな。


こうした問題は、いい加減な代替医療の類に関しても同様なわけで、親が代替医療の信奉者であったために治るはずの治療を受けられない子供がいたりするのは日本も同様。
他にも保護者が喫煙者で、煙草の害を(根拠無く)否定して吸い続けたために、長時間受動喫煙にさらされた挙句、癌や化学物質過敏症などを訴える子供がいたり、両親が輸血を禁じる信仰の持ち主であったために助かるはずの命が助からんかったりとかな。


現代を生きる大人は、せめて子供に自分の信条の悪影響を及ぼさないために「科学的にはどういうことになっているのか」という知識をちゃんと持ってほしいと思うわけなんだが…