近況を喩えるなら

以下はあくまで喩え話。

バンドメンバー募集。当方ボーカル。
三日後にライブやります。曲書ける人歓迎

みたいな他力本願極まりないいい加減な話があって、

「彼はギターもベースもドラムも出来るよ!」
「そうか! じゃあ彼一人いればバンドが組めるな!」

なんて頓珍漢な認識で引っ張り込まれて「出来ねぇよ」と答えたら、

「いや、ここはひとつ漢を見せてくれ。ファンの喜ぶ顔が見たいんだ」

だと。


…そうじゃなくて、物理的に不可能だというレベルの話をしているんだが、三日後ライブの話は動かず。昨日までありもしなかったバンドにファンがいると考えるのも驚きだ。

やむなく曲書いてギターとベースとドラムでその曲を練習してるんだけど、もちろん一人じゃ同時にひとつの楽器しか操れないわけで、バンドとしての体を成す筈もないが、自分じゃ歌う以外能の無いボーカルはリーダー気取りで能天気に三日後ライブを吹聴して回ってて引っ込みがつかず、俺はそれにつき合わされてる状態。挙句、ほかの「バンドメンバー」はほぼ全員楽器未経験者と来ているので、パートを任せたところで楽器の操作から覚えなければならず、三日後のライブに間に合うはずがない。


リーダー気取りのボーカルは「皆で力を合わせて乗り切ろう」などと調子のいいことを言っているが、そもそもあわせる力を持ち合わせていない人間が何人集まろうと、今の俺の負担は何一つ軽くならないわけで。


…一応念のために断っておくと、現実には楽器はギターとキーボードがようやくできる程度。上の喩えは「いろいろサーバ技術は持ってるけど、俺の身体はひとつで一日は24時間しかない」という意味ね。


どのような形であれケリがついたら、「二度とこんな話を俺に持ってくるな」と言ってやろう。