本職というのはすごい。

二つ上の記事の続き。

【表現規制反対!】東京都青少年の健全な育成に関する条例の改正案【問題多すぎ!】: 弁護士山口貴士大いに語る

上で書いたのと同じことが、専門家(弁護士の方)の手によって、より詳細に問題点として記述されている。
私の感覚もそれほど的外れなものではないようだ。

1 全体として、「青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害」という文言は絶対に削除すべきと考えます。青少年とは、18歳未満の者全てを指しますが、例えば、思春期以前と思春期後、義務教育修了前と修了後のように、各年代において性に関する健全な判断の基準は当然に異なる筈であり、一律に判断することは、低い年齢に併せた健全性の判断がなされ、むしろ、成長に応じた性情報の受領が困難になるためです。特に、追加予定の第8条第2号の内容から、「青少年の性に関する健全な判断能力の形成を阻害」という文言を削除すべきと考えます。

上で「どこからも聞こえてこない」と書いた声が、ようやく聞こえてきた。

ましてや、東京都に対し、「青少年性的視覚描写物」のまん延を阻止するための環境の整備に努める責務を課し(追加予定の第18条の6の2第2項)、「青少年性的視覚描写物」のまん延の抑止に向けた活動に対し支援及び協力を行うように努める責務を課する(追加予定の第18条の6の2第4項)ことは、東京都に対し、成人の有する知る権利と表現の自由を抑圧する義務を課するものとも言えます。

上の記事で、

そこにきてこの改正案は、「都民一丸となって、性に興味をもつべき年齢に達した青少年の健全な育成を阻止しましょう」と言っているように聞こえる。

と書いたのは、決して俺の空耳などではなかったわけだな。


俺の感覚に安心するとともに、こんな条例改正をやってしまおうと考えている連中が存在することがそらおそろしくなった。