運がいいのか悪いのか

昔から自分について、一攫千金で大金持ちになれるほど運はよくないが、決定的な破滅を避けられる程度には悪運が強かったと思っている。

ただそうした運もいつ尽きるかはわからない。既に尽きているかもしれない。

「運」という言い方をすれば「うまくいかなくなるまでに消費し続けるもの」みたいなイメージになるが、実際は状況を分かつ局面において確率的な事象がたまたまマシなほうに振れただけであり、今現在までの間「まだなんとかなる」アタリの部類を引き続けられているにすぎない。次もアタリが引けるかは試行結果が確定するまで誰にもわからない。人間にできるのはアタリの確率を力の及ぶ範囲で最大化することだけで、それでもハズレを引くリスクは0にならない。いつでもその覚悟はしていなければならない。