(-1)x(-1)=1 になるのは何故?

…というネタが某マイミク氏によって出されてたなぁ。
普段当たり前のようにやってるけど、なんでそうなるのかを突然訊かれると返答に窮する。

そんなわけで、なんか高校の数学レベルのことを復習してみた。
まぁ、専門家じゃないから詳しくないし、専門用語とかわからんので平易な言葉になるけどな。

複素平面ちゅーもんを考えてみる。
複素数 x+yi の値が座標 (x,y) としてあらわされ、絶対値 |x+yi| は原点から座標までの距離 \sqrt{x^2+y^2} で表現されるアレ。
↓こんなやつ。「real」って書いてあるのが実数軸、「imag」ってのが虚数軸だな。描いてある円は、原点を中心とする単位円(半径1の円)だ。

\picture(400,400){\color{blue}(0,200){\line(1,0){400}}(200,0){\line(0,400){0}}(200,200){\circle(200)}(310,185){1}(80,185){-1}(190,305){i}(180,85){-i}(360,185){real}(155,380){imag}(296,196){\bullet}(300,200){P_1}(196,296){\bullet}(200,300){P_2}(96,196){\bullet}(100,200){P_3}(196,96){\bullet}(200,105){P_4}(186,186){O}}

1 という値を複素数としてあらわすと、1+0i だから、座標は図中のP_1(1,0)に相当する。これに虚数iをかけてみると、

\Large i(1+0i) = i

となって、これは 0+i だから、値を複素平面上であらわすと P_2(0,1) になる。
さらにこれにiをかけると、i=\sqrt{-1}i^2=-1 という定義より値は-1となり、これは -1+0i だから複素平面上では P_3(-1,0) だな。


# わざわざ冗長な書き方を添えてみた。


こんなふうに虚数iを一回かけるごとに、複素平面上の座標は原点を中心として90°回転する。「-1をかける」というのは「i を二回かける」のと同じなので、複素平面上で180°回転することになるわけだ。


で、-1に-1をかけた場合はどうなるかと。
-1は複素数であらわすと -1+0i で、図中の P_3(-1,0) だから、-1=i^2 によって180°回転し、結果 P_1(1,0) に戻ってくると。

…てな説明になっちまったんだが、果たしてこの説明でわかるもんだろうか?
あるいはこの説明のどこかに自己撞着がないだろうか? 今ひとつ不安よのぅ…


【追記】
P_3(-1,0) すなわち -1+0ii をかけた際 0-i すなわち P_4(0,-i) になるわけだが、これに更に i をかけると -i^2 = -(-1) = 1 となる。もちろん計算としては正しいんだけども、「(-1)x(-1)=1になるのは何故なのか」の説明としては自己撞着的に思えんでもない…うーん…「-1をかけると複素平面上で180°回転するから」という説明で済む問題なんだろうか? 詳しい人ヘルプw