結局ロケット(ミサイル含む)って…

いきなり作っていきなり飛ぶなんてことはまずないってことなわけだな。

日本のロケットも現在のクォリティに達するまで、糸川英夫博士のペンシルロケットから半世紀かかっているわけだし、ロシアだって旧ソビエトコロリョフが最初に液体燃料ロケットを打ち上げた1933年から数えればもう70年以上。アメリカはといえばナチスドイツのヴェルナー・フォン・ブラウンに端を発するわけで、彼がロケットを作ろうと思い立った1930年から考えればやっぱり70年以上。

日本が旧NASDA(宇宙開発事業団)を発足させた1969年から最初の完全国産打ち上げロケット H-II が1994年に最初のフライトを果たすまで実に25年。


日本からこっそり持ち出した民生部品使って付け焼刃で作り、一度も打ち上げ実績の無いようなロケットが、そんないきなり安定して飛ぶわけもなかった…と。一説によればノドンの開発が始まったのが1980年代半ばということだから、まぁもうちっと年季が欲しいところだ。

「生兵法は怪我の元」

…ところで、こちらの情報だと、ノドン弾道ミサイルペイロードは800[kg]って書いてあるんだが、同じページのテポドンに関する情報だと、一段目がノドン・ミサイルって書いてあって、ペイロード質量が750[kg]とある…

…ってことは、二段目の構造質量および推進剤に割ける質量って50[kg]前後!? そんなん飛ばんだろ普通(笑)
ちなみに二段目が「スカッドC派生型」となっているが、同ページのスカッドCの解説によると、スカッドCの全備質量は6400[kg]となっている。


多段式ロケットの一段目にとって、二段目以降のステージを全部あわせたものがペイロード質量になるのであって、仮にここまで出した情報ページが正しいとした場合、一段目のノドン・ミサイルに期待されている性能がノドン本来の速度および到達距離よりははるかに小さいとしても、二段目のスカッドC派生型はペイロードとしていくらなんでも重すぎるんじゃないか?w


ひょっとして北朝鮮の連中、東宝特撮ばりに後ろから火が出てれば飛ぶとか思ってないだろうな!?w


…まぁ、参照した兵器情報ページが間違っているという可能性は大いにあるにせよ。