前回までのあらすじ

咲耶…もとい、昨夜帰着後、借りたシスプリDVDをマラソン鑑賞。現在、5巻まで視聴終了。
毎話「そんなバカな」というキーワードが入るのは仕様ですか?

# A. 仕様です。

まぁ、そもそもの企画からして無茶な設定なのだが、それゆえコメディ作劇が徹底している。こういう割り切りが必要になるケースは確かにある。

本作の場合、ターゲット市場のなかでも掲載誌で企画が始まった当初から評価がはっきり別れていたのを憶えているが、私にはそれが競合する企画に対する明らかなハンデと思われたものだ。しかし、このコンテンツをここまで育て上げた関係者は純粋に偉いと思う。

実際素直な目で観てみると、見事に楽しい作品に仕上がっている上、主人公の心境の変化を追っている自分に気付く。

その後の企画である双恋も同様だが、「実際には有り得ない設定のコメディ」というオブラートに包んで、「苦いテーマ」という薬をちゃんと飲ませてくれる作品形態は、確かにありなんだな。オブラートにばかり気を取られるのは良くないが。