納豆

私の周囲では納豆を常食にしている人が多いのか、例の「あるある大辞典」で取り上げられたために納豆の品切れが続いているという話に関連したネタの日記を書いている人が幾人かいる。

産経ニュース

こんなことで品切れ状態になってしまった挙句、お詫びの広告を出さなければならなくなった業界各位の皆様は本当に気の毒だ。いや、売れ行きが伸びて喜んではいるみたいだが。


まず一つ目。「あるある大辞典」はバラエティ番組であり、特命リサーチ」と並べてもよいぐらいのトンデモ番組であるということ。過去にも、栄養学の常識を完全に無視し、過度に実行すればむしろ有害となりうる食品ダイエット法を紹介したりしている。自身の健康美を失いたくないのであれば、「あるある大辞典」の言うことは眉唾ものと思って見ることをお勧めする。


二つ目。納豆はそれなりに体によい食品であるという認識は外れてはいないが、「ダイエット食材」としてしまうのは首を傾げざるをえない。そして、納豆は医薬品ではなく、特効薬でもない。それまでまるで口にしていなかった人が、昨日今日納豆を食べ始めたからといって、いきなり痩せ始めるわけではない。ダイエット食品等の情報に飛びつく人の多くが持つメンタリティには「手っ取り早く簡単に痩せたい」というものがあるが、残念ながら納豆に手っ取り早さはない。それをさも手っ取り早いダイエット法であるかのように紹介するのが「あるある」の常套手段であり、バラエティ番組たる所以なわけだが。

また、すべての食品がそうであるように、誰にとっても「体に良い」食品というわけではない。納豆と書くだけではてなダイアリーは解説にリンクを張ってくれるわけだが、その解説にもあるとおり納豆はプリン体を多く含んでいる。痛風もちの人は「あるある」を鵜呑みにして納豆を食べ過ぎないように、またそうでない人も痛風になったりしないよう注意していただきたい。